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情報過多からの逃走

 今日はなんかどしゃ降りの雨の天気だ。こんな日は外に出たくもないが・・僕はファミレスに来ている。ご飯は家にある素材でありあわせのもので済ませたから、こんなどしゃ降りで外に出る必要も全くないにもかかわらず出ている。

 小説を読もうと思って来たのだ。
 
 小説を読むなんて家でもできるじゃないか・・・そう言う意見もあろう。もっともだ、確かに家でもできる。

 でも、みなさんも経験がないだろうか?家では勉強できないからと言って、図書館に行って勉強した、予備校の自習室に行って勉強したという経験が。

 そう、家という場所はひとつのことに集中できない場所なのだ。これはみなさんも経験的に分かっているところかと思う。

 どうしてか?
 
 結局、家には雑音が多いのだ。刺激が多いといってもよい。テレビからは面白そうな番組があるし、面白そうな未読の雑誌がいっぱいあるし、別に勉強とか小説を読むとかよりもいろいろ楽しい情報が満ちあふれている。だったら、小説を読むとか勉強するとか比較的地道で即効性のない情報を選択して吸収する動機付けは低下するわけだ。

 結局、人間というのは、コンピュータと違ってマルチタスクにはあまり向いていないようだ。
 僕の部屋は僕の座るパソコンデスクの周りでメシを食べる以外はほとんどできるようにカスタマイズされている。
 モンスター級のパワーのパソコンにつながったデュアルディスプレイが目の前にあり、そこで、ホームページ作成からメッセンジャーによるチャット、インターネット放送、DVD鑑賞、音楽鑑賞などがすべてできる。横を見るとテレビが鑑賞できるようになっているし、それはテレビ録画用のパソコンにつながっているのだ。そのような状況下・・・ゆっくり小説を読むというたらたらした作業はあまりできないのだ。テレビやパソコンと同時並行で小説を開いても頭に入ってこない。

 そんなことはない、そう言う状況でも、パソコンだってつけなければいいし、てれびだってつけなければいい、勉強なり小説なりに集中できないと言うことはなかろうという意見もあろう。
 そう、僕もこの連休中など家でできることは家でしようとがんばってみたが・・・八丈島の民宿ではずいぶんはかどった小説の読書も、家に帰ってきてからはぜんぜんはかどらなかった。ということで、連休中に読み終われなかった小説をこの週末も進めようかと思っているわけで・・・今ファミレスに来ている。

 そう、結局、情報過多の家ではひとつのことには集中できないと言うことがよく分かったわけだ。身体で。

 ファミレスに来るというのは情報からの逃走という感じ・・・自分で、それだけの情報を得られるような環境作りをしたくせに、それから逃走しているというのはやや滑稽な感じも否めないところではあるが。

 僕の情報欲求は多分に僕の好奇心から来るところだと思うんだが、情報から逃れようとファミレスまで来ていながら、ノートPCはやはり持ち歩いてしまってこの一語りも更新してしまうところに、情報の呪縛からは完全にフリーにはなれていないこともあるのだがね。

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