ウェブ日記コミュニティの現状についての研究

〜コミュニケーション要素の観察を通して〜

大津 和行

2004年4月

目次

1 問題・目的

2 調査概要

2-1 予備調査

2-1-1 予備調査1「コミュニケーション要素の抽出」

2-1-1-1 方法

2-1-1-2 結果


2-1-2 予備調査2「サンプリング対象日記の調査・検討・分類」

2-1-2-1 概要

2-1-2-2 サンプリング対象の決定

2-1-2-3 サンプリング対象の各ウェブ日記集約場所の特徴


2-2 本調査

2-2-1 方法

2-2-1-1 ウェブ日記のサンプリング

2-2-1-2 コミュニケーション要素の観察

2-2-2 結果・分析

2-2-2-1 ウェブ日記中のコミュニケーション要素観察結果・分析

2-2-2-1-1 全体的な結果・分析

2-2-2-1-2 テキスト庵(日記登録型サービス)での結果・分析

2-2-2-1-3 日記才人(日記登録型サービス)での結果・分析

2-2-2-1-4 MEMORIZE(日記レンタルサービス)での結果・分析

2-2-2-1-5 enpitu(日記レンタルサービス)での結果・分析

2-2-2-1-6 さるさる日記(日記レンタルサービス)での結果・分析

2-2-2-1-7 BLOGアンテナ WY版(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

2-2-2-1-8 tDiary.Net(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

2-2-2-1-9 はてなダイアリーアンテナ(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

2-2-2-2 ウェブ日記中のコスト量・フィードバック量の集計結果・分析

3 本研究における考察

4 引用・参考文献、サイト

5 謝辞


1.問題・目的

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 インターネット、特にWWWが広まった1990年代後半から、個人ウェブサイトのコンテンツのひとつとして、ウェブ日記を書く人は着実に増えている。

 筆者自身、個人ウェブサイトの運営者として、そのコンテンツのひとつとしてウェブ日記を毎日更新している。2000年1月からウェブ日記を付け始めてもう3年目となる。

 どうして、ウェブ日記を始めたのかを振り返ると、それは更新頻度を高めて、読者に自分のウェブサイトに繰り返し来てもらうことを狙ってのことである。メインコンテンツを毎日のように更新するほどの物理的・時間的余裕はなく、さりとて、読者もいつ来ても大して更新されないページには繰り返し来る気になれないのは自明のことである。そのジレンマを、物理的・時間的負担もさほどはかからない毎日でもつけられるウェブ日記であれば解消できるからである。

 さらに、CGIスクリプトの活用を通して、ブラウザー上で日記の更新が完結できるシステムを用いれば、確かに、HTMLを編集してそのファイルをFTPソフトでアップロードするという通常のウェブサイト更新手続きにくらべると、物理的・時間的負担も減り、なおかつ、ファイルをアップロードするわけではないので自宅やポータブルのPCに限らずインターネット接続パソコンであればどこからでも日記を更新できることから場所的な制約からも解放された。

 しかし、物理的・時間的・場所的制約が大幅に軽減しても、なお、それまで日記を付けたこともない筆者が3年間にも及び毎日ウェブ日記を続けられているのは、時折読者からメールでの感想送付があったり、掲示板への感想記述があったり、またカウンターが回っていることによる読者の存在への手応えといったような読者からのフィードバックが感じられているからである。言い換えれば、ウェブ日記の作成者である筆者と読者との間で、直接・間接のコミュニケーションがあったからこそ続けられているということである。

 その経験から、ウェブ日記の持つコミュニケーションツール的側面に着目し、近年加速度的に増加しているウェブ日記全体においてどのようなコミュニティが形成されているのかを分析したいと思ったのが本研究の出発点における問題意識である。

 村田(2003)は「web日記コミュニケーションのもたらす心理的効用に関する研究」と題して、web日記コミュニケーションを分析しているが、その際、web日記作者のコミュニケーション志向性を「カウンタ、メールアドレス、メールフォーム、来訪ボタン、フォームを使ったアンケート、BBS、チャット、作者のプロフィール、ICQやメッセンジャーなどのID、お気に入り(ブックマーク)に追加できるシステム、サイトマップやHPについての説明、携帯電話でも見られるシステム、友達への紹介フォーム、更新を知らせるシステム、日記に対してコメントが付けられるシステム、日記サイトに投票できるシステム」の16項目に分けて集計しそのウェブ日記のコミュニケーション志向性を計量している。

 確かに、これらの項目はすべて何らかの形でコミュニケーション志向性に関与しているにせよ、メールアドレスやBBS(掲示板)といった直接的にコミュニケーションに関与していると明らかなものからアクセスカウンタという間接的にしか関与しないことが明らかものまで総じて混ぜて合計してしまうのは乱暴と言わざるを得ない。

 よって、本研究では、村田の挙げたコミュニケーション要素を参考に、新たにサンプリングしたウェブ日記からコミュニケーション要素を抽出した上で、それらがどれくらいウェブ日記に存在するかを各要素ごとに観察・集計し分析し、もってウェブ日記コミュニティの現状を分析することを目的とする。



2.調査概要

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 本研究では、予備調査の後本調査を行ったので、それぞれについて方法・結果を記述する。


2−1 予備調査

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 本調査に入る前段として、「コミュニケーション要素の抽出」、「サンプリング対象日記の調査・検討・分類」の2点を行った。


2−1−1  予備調査1「コミュニケーション要素の抽出」


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 本研究はウェブ日記のコミュニケーション要素の観察を行うことから、まず、コミュニケーション要素の抽出を、筆者自身の観察において抽出する必要があり、予備調査として行った。


2−1−1−1 方法

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筆者も利用したことがありなじみが深いウェブ日記を登録するサイトにテキスト庵(http://www.spacehorn.com/text/)というところがある。1652個もの登録ウェブ日記があり(2004年2月28日時点)、日本を代表するウェブ日記登録サイトと言える。そこにテキスト庵経由でのアクセスのランキングを表示するアクセス庵(http://www.spacehorn.com/text/rankstat.cgi)というコンテンツがある。

このアクセス庵における上位10位のサイトは日本においての代表的な日記群と言えると思われたことから、その上位10サイトを観察し、ウェブ日記本文が表示されるページに観察されるコミュニケーション要素を抽出することとした(2003年6月時点のデータを使用)。

その際、抽出した各コミュニケーション要素に関して、そのコスト量(要素設置にかかる手間の量)、フィードバック量(その要素においてどれくらいのフィードバックが)を1〜3の間で評定し、直接的にフィードバックを得られるものか、コミュニティへの参加の意思表示(間接的なフィードバック)かのコミュニケーション種別の分類、形態種別の分類評定を行った。


2−1−1−2 結果

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抽出されたウェブ日記のコミュニケーション要素およびコスト量、フィードバック量はTable1のようになった。

(コスト量の「CGI」とはCGIスクリプトを用いウェブ日記サイト作成者自身で設置したもの、「サービス」とはレンタルサービスへ登録し設置しているものを指す)


2−1−2 予備調査2「サンプリング対象日記の調査・検討・分類」


2−1−2−1 概要

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 筆者もウェブ日記作成者の一人であることから、筆者の経験および指導教官からの情報、各種報道による情報に基づき、インターネット上に散在するウェブ日記を観察することから始めた。

 従来の紙媒体の日記は本人以外が見ることを想定しない性質であるのに対し、ウェブ日記は一般的に人に読まれることを前提にしたものであり、その意味ではウェブ日記は人に読まれてこそ書いている意味がある、と考えている作者が多い。よって、ウェブ日記作者は読者を集める集客欲求があることが一般的で、作者自身がリンク集に登録して集客を図ることも往々にしてあり、また、そのような欲求をあらかじめ考慮して、ウェブ日記レンタルサービスなどでは、登録日記の更新報告をリンク化しウェブ日記作者がわざわざ登録しなくても自動的にリンク集に登録されるサービスを提供していることが一般的である。

 よって、ウェブ日記が集約されている場所がインターネット上に散在してくることになり、実際、それらウェブ日記が集約されているサイトにはその性質から多種に及ぶことはネットサーフィンしていると分かる。

 それらを概観すると、ウェブ日記が集約されているサイトの種類としては、日記作者が日記スペースそのものをレンタルする「日記レンタル型」サービスの日記の更新情報が掲載されている場所、日記作者が作成したウェブ日記ページのリンク集として機能する「日記登録型」サービスのリンク集、また、ウェブ日記の更新を感知して時系列でソートしリンクする機能を持った「アンテナ」などがある。そして、そこ集約されているウェブ日記の形態も様々で、レンタルサービス型の日記であったり、自作のCGIスクリプトによる日記であったり、ウェブログ形式の日記であったりと異なってくる。

整理すると、ウェブ日記が集約されているサイトの種類は、大きく「日記レンタル型」サービスにおけるレンタル日記内の更新情報サイト、「日記登録型」サービスの日記作成者の申告に基づくリンク集、そして、登録されたウェブ日記サイトが更新されたことを自動的に関知する「アンテナ型」の3種に大別される。

そして、そこに集約される日記の形態も、日記レンタルサービスを用いる「レンタル型」、日記作成者が自分でCGIスクリプトを用いて日記更新システムを構築する、また、自分自身でHTMLを編集するなどレンタルサービスを利用しない「自作型」の2種類に大別される。また、近年、コメントが付けられ引用が容易な「ウェブログ」という新しいタイプの日記が登場してきており、これはレンタル型のものもあり、自作型のものもあるが、本研究ではレンタル型、自作型に加え、ウェブログ型も第3の形態としてとらえていく。

 ウェブ日記が集約されているサイトの種類と日記の形態の関係はFigure1のように整理される。


(Figure1 補足説明)

アンテナ型はもともとは、CGI「自作型」ウェブ日記を書いていた人々が更新時刻自動取得プログラム(いわゆるアンテナ)も自作・共有したものだが、、結果で詳述するようにウェブログ型のはてなダイアリーやtDiary、Movabletypeなどがアンテナサービスとの親和性が高いことから、現在では主要なアンテナ型日記はウェブログに多く見られるようになったため、本研究ではこのような位置づけにした。


 以上に基づき、ウェブ日記が集約されているサイトの種類と日記の形態に関してできる限りまんべんなくサンプリングすることが本調査においては求められることが分かってきたのである。


2−1−2−2 サンプリング対象の決定

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 2−1−2−1における分類に基づき、その分類に関して可能な限りまんべんなくサンプリングするために、日記登録型サービス、日記レンタルサービス、ウェブログ関係アンテナを取り混ぜた形で、本調査においては次の6つのウェブ日記集約場所からサンプリングすることとした。

(1)テキスト庵(http://www.spacehorn.com/text/)(日記登録型サービス)

(2)日記才人(http://www.nikki-site.com/)(日記登録型サービス)

(3)MEMORIZE(http://www.memorize.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

(4)enpitu(http://www.enpitu.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

(5)さるさる日記(http://www.diary.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

(6)BLOGアンテナ WY版(http://a.hatena.ne.jp/yatai/)(ウェブログ関係アンテナ)

(7)tDiary.Net(http://www.tdiary.net/)(ウェブログ関係アンテナ)

(8)はてなダイアリーアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/hatenadiary/)(ウェブログ関係アンテナ)


2−1−2−3 サンプリング対象の各ウェブ日記集約場所の特徴

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 各ウェブ日記集約場所の特徴をまとめると次の通りである。

(1)テキスト庵(http://www.spacehorn.com/text/

 「段落文体」のテキストに特化して、作者の更新報告によって時系列でソートされるリンク集として成り立っている。ここで言うテキストとはいわゆる「エッセイ、随筆」であり、「段落文体」とはふつうの印刷物にみられる文体のように、段落を尊重する文体のこととされ、段落のなかに強制改行を入れない文体と説明されている。

 その意味からはウェブ日記のみにとらわれることのないリンク集ではあるが、更新報告を見る限りそのほとんどが日付の付されたテキスト群であり、ウェブ日記の要件を具備している。

 よって日記登録型のサービスと言ってよい。

 2004年2月28日時点で1652個の登録数があった、同種のテキストリンク集としてはやや登録数がすくない感も受けるが、テキスト作成者達のモチベーションは高く毎日更新を報告をするなど熱心な作者が目立つのも特徴である。

(2)日記才人(http://www.nikki-site.com/)(日記登録型サービス)

 ここはインターネット上の日記のリンク集として、いちばんの老舗的存在である。テキスト庵よりも直接的に日記の更新報告を求めている。また、作者の更新報告によって時系列でソートされるリンク集であることはテキスト庵と同様であり、日記登録型のサービスと言える。

 ここは単なるリンク集ではなく、投票ボタンを配布し、ウェブ日記作者がそのボタンを自分の日記に設置し、読者がそのボタンを押すと、日記才人においてカウントされ得票ランキングが掲示されるという点に大きな特徴があり、ウェブ日記の投票システムのパイオニア的存在でもある。

 また、登録者が自分だけのウェブ日記リンクリストを作れる「マイ日記才人」、ウェブ日記に関する掲示板的存在である「日記じゃんくしょん」及び登録者間のメッセージング機能なども具備してきており、ウェブ日記の総合ポータルサイトの感がある。

 登録者は2004年3月1日時点で34,643人となっており、日本で一番大きな日記登録型サービスと言える。

 

(3)MEMORIZE(http://www.memorize.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

 日記レンタルサイトの大手的存在。登録者は2004年3月1日時点で51,068人にものぼる。

 フォームメールや掲示板が初めから用意されて提供されていて、ウェブ日記作者はそれらのコミュニケーションツールを手軽に使うことができる。また、アクセスカウンタも提供されている。

(4)enpitu(http://www.enpitu.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

 日記レンタルサイトの大手的存在。

 ユーザーがenpitu内のウェブ日記の中で自分だけのリストが作れる「マイエンピツ」およびエンピツ内の投票ランキングへの参加(投票ボタンによる)が可能になっており、(2)の日記才人においてと同様なサービスが提供されている。

 また、フォームメールに関しては初めから用意されていて、アクセスカウンターも提供されている・

 HTMLを利用したデザインテンプレートカスタマイズができる仕様になっており、日記レンタルサービスの中では自由度が高い印象を受ける。

(5)さるさる日記(http://www.diary.ne.jp/)(日記レンタルサービス)

 1999年からスタートしている、日記レンタルサイトの老舗的存在。

 フォームメール・アクセスカウンタは初めから用意されている。

 デザインに関しての自由度は高くないと見受けられる。

(6)BLOGアンテナ WY版(http://a.hatena.ne.jp/yatai/)(ウェブログ関係アンテナ)

 はてな(http://www.hatena.ne.jp/)において提供されているアンテナサービスを利用したアンテナの一つ。近年大流行しているウェブログツールのMovabletypeを用いたウェブログの更新を捕捉している場所。

 ウェブログ(weblog)は「web+log」であり、ウェブで時系列に記録を書きためていくことを意味している、主にアメリカから入ってきた概念である。そのウェブログを具体化するツールがウェブログツールである。

 ウェブログツールとは、簡単にウェブページを作成できるHTMLエディタ、ウェブログサイト間の会話やつながりを促進するコメント機能などのコミュニケーションツール、自分の意見をコンテンツとして管理し、利用するためのコンテンツマネージメントツールなどさまざまな機能を併せ持つCMS(コンテンツマネージメントシステム)である。

 Movabletypeはアメリカで開発された、今現在(2004年3月)もっとも普及しているウェブログツールと言える。

 また、MovabletypeはサービスとしてではなくCGIスクリプトとして提供されているので、ここで集約されたMovabletypeのサイトは、全て、自分でMovabletypeをCGIサーバーに設置したと見なすことができる。

(7)tDiary.Net(http://www.tdiary.net/)(ウェブログ関係アンテナ)

 コミュニケーション指向を持ったtDiaryという日記システムを用いたウェブ日記が集約されたところ。

 tDiaryはオブジェクト指向言語Rubyを用いたウェブ日記システムで、「つっこみ」(コメント)を入れられることが大きな特徴となっている。その意味ではウェブログと同様のコメント機能を持ち、ウェブログとして考えることができる。

Rubyも日本人の開発した和製言語、tDiaryも同様ということを考慮すると、Movabletypeがアメリカ製に対し、和製ウェブログツールと言うことができる。

tDiaryは自分でサーバーに設置することができるフリーウェアであるが、Ruby対応サーバーが僅少であることから、tDiary.NETという日記レンタルサービスも無料で行われている。

ここに集約されているtDiaryシステムを用いたウェブ日記群は、自分でサーバーに設置した日記もわずかにあるが、多くは日記レンタルサービスとしてのtDiary.NET利用者達である。

 

(8)はてなダイアリーアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/hatenadiary/)(ウェブログ関係アンテナ)

 はてなダイアリー(http://d.hatena.ne.jp/)利用のウェブ日記群が集約された場所。

 はてなダイアリーとは日記レンタルサービスであり、コメント機能が初めから用意

され提供されている。その意味で、ウェブログとして考えることができるサービスである。

 また、アンテナシステム「はてなアンテナ」との連携や、登録ユーザーが使用した用語のデータベースと日記中のキーワードをリンクさせて、同じ用語を使った日記同士をつなげる機能を持っていることも特徴的である。





2−2 本調査

予備調査の結果に基づき、2−1−1−2で抽出したコミュニケーション要素がどれくらいウェブ日記に存在するかを各要素ごとに観察・集計し分析する本調査を行った。


2−2−1 方法

 「ウェブ日記のサンプリング」とサンプリングされたウェブ日記の「コミュニケーション要素の観察」の2点を行った。


2−2−1−1 ウェブ日記のサンプリング

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 2−1−2−2に述べた6つのウェブ日記集約場所において時系列にソートされているウェブ日記サイトへのリンクを収集した。

 これらのウェブ日記集約場所がウェブ日記サイト作者の日記更新または日記更新報告時点での日記が羅列されることから、平日に更新を行う作者、休日に更新を行う作者の両方にコミュニケーション志向性への違いがあることも推定されることから平日と休日の半々に分けてサンプリングした。

 10月21日(火)夜間、および10月26日(土)午前にサンプリングを行った。

 日記登録型サービス、日記レンタルサービス、ウェブログの3類型において各類型120サイトをめどにサンプリングを目標とし、Table2にあるようにウェブ日記サイトをサンプリングした。




2−2−1−2 コミュニケーション要素の観察

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 サンプリングした日記すべてに関して、2−1−1−2で抽出した要素(Table1)があるかどうかを観察し、集計した。その際、日記本文がある階層のみにおいてその観察し集計することに留意した。同時に観察された各コミュニケーション要素に対応した「コスト量」「フィードバック量」も集計した。

 また、2−1−1−2で抽出した要素はCGIを用いて自分で設置したものか、レンタルサービスを用いて設置したものかによってコスト量・フィードバック量の評定量が異なってくるため「カウンタ、ゲストブックへのリンク、掲示板へのリンク、チャットへのリンク、tdiary・blog等、アンテナへのリンク」に関しては、CGIスクリプトを用いウェブ日記サイト作成者自身で設置したものか、レンタルサービスへ登録し設置しているものかを、引用タグを観察することにより推定することに留意した。



2−2−2 結果・分析

2−2−2−1 ウェブ日記中のコミュニケーション要素観察結果・分析

2−2−2−1−1 全体的な結果・分析

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 ウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合は総計で見るとFigure2のようになる。



 アクセス数を集計する「カウンタ」の設置数が半数を超えたほか、「tDiary、blog等」のコメント機能を持つものが3割を超え、読者がメールソフトを開かずに簡便にウェブ日記作者へのメッセージが送れる「フォームメール」へのリンクも3割を超えており、メールアドレスを直接的に示しているものも2割弱を占めている。占める割合の上位5位が、これら直接フィードバックを求めるものであることから、ウェブ日記作者が直接的にフィードバックを求めている傾向が強いことが見て取れる。

 また、コミュニティ参加意思表示に関しては、日記才人投票ボタンを始め、日記登録サービスの老舗で最大大手である「日記才人」への参加表示が目立つ。日記才人の日本のウェブ日記界での実力が見受けられる。

そして、それとほぼ同割合で「アンテナ」の設置が見受けられ、登録した日記群の更新を捕捉する機能を持った「アンテナ」は従来日本のウェブ日記界で一部ユーザーの間で使用されるにとどまっていたが、最近のウェブログブームによって広範囲のウェブ日記利用者に浸透し始めていることが見受けられる。

全体的な傾向は以上の通りであるが、次に、各集約場所ごとのウェブ日記にコミュニケーション要素がどのような割合で存在しているか見ていく。


2−2−2−1−2 テキスト庵(日記登録型サービス)での結果・分析

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 テキスト庵でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure3のようになる。



 ここは日記登録型サービスであることから自作のウェブ日記からサービス系のウェブ日記などさまざまな日記が存在することになるが、直接的フォードバックではカウンタが5割を超えているのは全体的な傾向とほぼ一致するが、掲示板設置率が5割を超えていることが特徴的である。わざわざ日記登録型の本サービスに更新報告をするウェブ作者の集合であることから、直接的フィードバックを得ようという動機付けが高いことがうかがわれる。

 また、コミュニティ参加意思表示ではテキスト庵バナー・リンクを張って本サービスの使用を表示しているほか、それを上回る割合でアクセスランキングサイト「ReadMe」のバナーを張ってアクセス数を競おうとしていることが特徴的である。そして、日記才人にも登録している作者も4分の1程度おり、テキスト庵のみのコミュニティにとどまらず多様なリンク集コミュニティに属そうといしている傾向が見受けられる。


2−2−2−1−3 日記才人(日記登録型サービス)での結果・分析

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日記才人でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure4のようになる。



 ここもテキスト庵と同じく日記登録型サービスであることから自作のウェブ日記からサービス系のウェブ日記などさまざまな日記が存在することになるが、掲示板設置率がやはり5割を超えていることが特徴的である。また、フォームメールへのリンクも3割を超えている。テキスト庵と同様、日記登録型の更新報告をするウェブ作者の集合であることから、直接的フィードバックを得ようという動機付けが高いことがうかがわれる。

 また、日記才人投票ボタンを6割を超えて設置しているところから、日記才人への投票ランキングへの参戦の動機付けは高いものと見受けられる。テキスト庵に比べるとコミュニティ参加意思表示では日記才人内のコミュニティに満足している傾向が見受けられる(他のコミュニティへの参加表示は比較的少ない)がアクセスランキングサイト「ReadMe」のバナーは4分の1程度は張っている。


2−2−2−1−4 MEMORIZE(日記レンタルサービス)での結果・分析

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 MEMORIZEでサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure5のようになる。



 初めから提供されているアクセスカウンタは85%は用いていることが分かる。また、フォームメールや掲示板も初めから提供されているものを多くの利用者が利用し、逆に言えばそれら直接的なコミュニケーションツール機能をわざわざ外してはいないことから、直接的なフィードバックを拒否していないことが見て取れる。

コミュニティ参加意思表示要素はまったくないが、ここは大手の日記レンタルサービスであることから、更新すると自動的にMEMORIZEサイト内での更新報告されるシステムであり(日記レンタルサービスの多くは同様のシステム)、わざわざ他の日記登録型サービスに更新報告をしている意思表示をしていないことに起因すると思われる。



2−2−2−1−5 enpitu(日記レンタルサービス)での結果・分析

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 enpituでサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure6のようになる。



 初めから提供されているアクセスカウンタは9割以上が、フォームメール機能は6割以上が用いていることが分かる。そのことから直接的なフィードバックを拒否せず求めていることが見受けられる。

 また、この日記レンタルサービスはHTMLを利用したデザインテンプレートカスタマイズができる仕様になっていることから、自分で独自に掲示板へのリンクを張って直接的フィードバックを求めようとしている利用者が1割程度いるのも、日記レンタルサービスの中では注目される点である。

 コミュニティ参加意思表示に関しては、投票ボタン、マイエンピツ追加リンクといったこのサービス内のコミュニティ参加表示が多くの割合を占めるものの、同時にReadMeや日記才人への参加表示やアンテナへのリンクなども見られ、enpituのサービスの外のコミュニティへ打って出ている利用者の存在も見受けられる。

 

2−2−2−1−6 さるさる日記(日記レンタルサービス)での結果・分析

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 さるさる日記でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure7のようになる。



 ほぼ全ての利用者が初めから設置されているカウンタ、フォームメールを利用していることが分かる。その反面ほかのコミュニケーション要素がほぼまったく見受けられないのも特徴的である。

 この日記システムが、利用者にカスタムをあまり許さないシステムであることが推定される(唯一掲示板へのリンクが見られたのは、ホームページ本体へ戻るHOMEボタンを掲示板へのリンクに用いるという工夫を用いたリンクであった)。

しかし、工夫次第によっては他のコミュニケーション要素が設置できないわけでもないと思われ利用者達がそこまでのコストを払ってこのシステム外のコミュニティにうって出ることは望まず、このシステム内のコミュニティに満足しているとも考えられる。


2−2−2−1−7 BLOGアンテナ WY版(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

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 BLOGアンテナ WY版(ウェブログ関係アンテナ)でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure8のようになる。



 ウェブログツールMovabletypeを用いたウェブ日記サイトを集めたアンテナからのサンプリングである。よって、すべての「tdiary、blog等」のウェブログ特有のコメント機能を持っていることになる。

 Movabletypeは自分でサーバーに設置するCGIスクリプトであるため、コメント機能以外はすべて自分でつけなければいけない。その点で、カウンタ・掲示板の設置は3割程度にとどまるものの、もともと当該機能が付いているレンタルサービス系ウェブ日記に比べるとわざわざ設置している点でより直接的フィードバックを求めていることが見受けられる。また、ウェブログのコメント機能は簡易掲示板としての機能を持つにもかかわらずなおかつ掲示板をつけているのは注目すべきところである。

 コミュニティ参加意思表示に関しては、日記才人などの日記登録サービスの参加表示はReadMeがわずかにあることを除いてないことが特徴的である。これはこのウェブログという概念がアメリカ発のものであり、このMovabletypeもアメリカ産のスクリプトであることから、主に日本醸成された従来のウェブ日記文化にはとけ込んでいないことが見て取れる。

 その代わり、アンテナを活用してコミュニティ参加をしている様が見受けられ、ウェブログ用のアンテナツール「BlogRolling」などのアンテナサービスも発達していることから、アンテナとウェブログの親和性が見受けられた。


2−2−2−1−8 tDiary.Net(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

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tDiary.Net(ウェブログ関係アンテナ)でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure9のようになる。



 Movabletypeが洋製ウェブログツールであるとすれば、tDiaryは和製ウェブログツールである。よって、ウェブログ特有の「tdiary、blog等」のコメント機能はすべてのウェブ日記に付いてくることになる。

 このツールはレンタルサービスとして提供されているものと自分でサーバーに設置されているものがあるが、総計して、カウンタの設置率は低く、掲示板の設置率もかなり低い。直接的フィードバックはコメント機能で満足していることが見受けられる。

 コミュニティ参加意思表示に関してはMovabletypeと同様、日記才人などの日記登録サービスの参加表示はReadMeがわずかにあることを除いてないことが特徴的である。tDiary自体がひとつ和製ウェブログとして少数の文化としてなりたってきたことに起因して、tDiary内部でのコミュニティが強固にあり外に出る動機付けが薄かったのではないかと思われる。

 その代わり、Movabletypeと同様アンテナへのリンクは1割程度あり、ウェブログ文化とアンテナ文化の親和性はかいま見えるところである。


2−2−2−1−9 はてなダイアリーアンテナ(ウェブログ関係アンテナ)での結果・分析

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 はてなダイアリーアンテナ(ウェブログ関係アンテナ)でサンプリングしたウェブ日記中の各コミュニケーション要素が占める割合はFigure10のようになる。



 和製のウェブログレンタルサービスの先駆けとして存在している大手レンタルサービスである。ここは、「はてなアンテナ」というアンテナサービスも展開している。

 ウェブログレンタルサービスであるのでウェブログ特有の「tdiary、blog等」のコメント機能はすべてのウェブ日記に付いてくることになる。

 直接的フィードバックを求めるための掲示板やメールアドレス表示は、存在するものの多数は占めず、前二者のウェブログと同様、ウェブログのコメント機能で満足しているが見て取れる。

 コミュニティ参加意思表示に関しては前二者のウェブログと同様、日記才人などの日記登録サービスの参加表示はReadMeがわずかにあることを除いてないことが特徴的である。これは、はてなダイアリー自体がひとつ新しいウェブログサービスとして新進独自の文化としてなりたってきていることと、「はてなダイアリー」サービスと合わせて「はてなアンテナ」サービスが提供されていることから、アンテナを用いたコミュニティが形成されていることに起因すると思われる。

 アンテナへのリンクは4分の1にものぼり、アンテナ使用率は高い。ここでもウェブログ文化とアンテナ文化の親和性が感じられる。


2−2−2−2 ウェブ日記中のコスト量・フィードバック量の集計結果・分析

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 各コミュニケーション要素について評定されたコスト量・フィードバック量を集計し、各集約場所ごとの平均値はTable3、Figure11のようになる。


 日記登録型サービスに属する(1)テキスト庵、(2)日記才人に関しては、コスト量は他に比べて多くかけていることがわかる。これはわざわざ日記登録サービスに更新報告をする手間をかけるウェブ日記作者の集団であることに起因すると思われる。

 とりわけ、コミュニティ参加表示に関しては、日記登録型サービスは多くのコスト量を払っていることが分かる。

 反面、日記レンタルサービス系、および、ウェブログでも日記レンタルサービス型の「はてな」、「tDiary」(多くはレンタル型)に関しては、コミュニティ参加表示にはコストをほとんどかけていないことがわかる。これは、(レンタルサービスの一貫として)そのレンタルサービスの中では更新報告が自動的になされるシステムであることに起因すると思われる。

 また、直接的フィードバックにかけるコスト量に関しては、(6)BLOGアンテナ WY版に集約されるウェブログツールMovabletypeを用いて自分でサーバーにCGIスクリプトを設置する型のシステムで高めに出ているのが特徴的である。自分で設置する型であることから日記のカスタムに力を入れている様がうかがわれる。

また、フィードバック量に関しては、コスト量に比例する形であるので、かけたコストが多いほど、フィードバック量も多くなる傾向にある。





3 本研究における考察

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 本研究の結果を概観するに、ウェブ日記は一般的な傾向としてはコミュニケーション志向的なテキスト群であると考えることができた。かなりのコストをかけてコミュニケーションを志向していると考えられる。

 というのは、コミュニケーション要素の中でカウンタが一番高い割合で存在し読者の存在確認を求めており、それに飽きたらず、メールアドレスを公開したり、フォームメールを設置したり、掲示板を設置する、また、コメント機能を持つウェブログとして日記を設置するなど、なんらかの形で直接的フィードバックを求めている日記が多くの割合を占めてくるからである(直接的フィードバックを求める要素が全くない日記の方が少数派となっている)。また、コスト量からも直接的フィードバックを求めているさまがわかってきている。その結果を見るに、ウェブ日記作者が読者とのコミュニケーションを希求している様がよく感じ取られるのである。

 インターネットの大きな特質として双方向性というものが挙げられ、情報発信に関してのフィードバックが容易に行える環境であることから、その環境に自分のテキストを置くウェブ日記作者としてはフィードバックを求めるのは自然とも言えよう。

 ウェブ日記作者がフィードバックを期待し、読者とのコミュニケーションを希求したところで、なんらかのコミュニティに属した方が読者とのコミュニケーションをするという目的達成に資すると考えるのは自然である。それが、本調査での「コミュニティ参加表示」の結果に反映されていると考えることができる。日記登録型サービスでは、コミュニティ参加表示が大きな割合で出てきているが、これによりウェブ日記作者のコミュニティ欲求に答える形で日記登録型サービスができてきたことがわかるのである。また、日記レンタルサービスにおいては自動的にコミュニティへ属するようなシステム構成であり、ウェブ日記作者のコミュニティ欲求にははじめから答える形になっていることもわかる。

 このようにウェブ日記の作者は一般的にコミュニケーションを希求して、コミュニティに属したいという欲求を持っていると考察されるのである。

 このように本研究からウェブ日記作者のコミュニケーション希求の観点から考えると、日本のウェブ日記界の進展過程にFigure12のような説明が付けられると考えられてくる。




 ウェブ日記作者がコミュニケーションを希求するからこそ、スタンドアロンで書き連ねていく日記に飽き足らず、日記登録型サービスが生まれ、日記の更新を補足するアンテナシステムが生み出される。その後、日記登録型サービスは更新報告を自動化した各種レンタルサービスへ受け継がれ、アンテナシステムが舶来のウェブログシステムと親和性も持って発展しているのは言及してきたところである。

 そして、日記レンタルサービスも、ウェブログ化してきているのは見受けられる。2003年においてはウェブログのレンタルサービスの新規立ち上げが相次いだ年であり、例えば、もともと日本型の日記レンタルサービスとして進展してきた「楽天広場」(http://plaza.rakuten.co.jp/)の無料日記サービスも、XML対応、コメントシステムなどウェブログとしての機能を持ち始めていたりする。その点で、ウェブログと日記レンタルサービスの融合が始まっていると思われる。

 その点で、本研究で明らかになったウェブ日記作者のコミュニケーション希求傾向からは、今後はよりコミュニケーション機能を内在化したウェブ日記システムへ進展していくことが予見できるのである。

 そして、現時点では、各ウェブ日記集約場所ごとに局所的な言わばローカルなウェブ日記コミュニティができているに過ぎない段階であるが、ウェブログのTrackbackのシステムなどは、違うコミュニティ間をつなぐリンクシステムとして各種日記システム間で標準化されてきているところである。それらを用いて、ローカルなコミュニティにとどまらず、日記コミュニティはグローバルなコミュニティに発展していくことが考えられる。

 また、本研究で各ウェブ日記集約場所ごとのコミュニケーション要素を見ても、所属のローカルコミュニティを超えてコミュニケーションできる可能性がある掲示板の設置や、いろいろなコミュニティの日記を集約的に管理できるアンテナの設置は、まんべんなく観察できたことから、ローカルコミュニティを超えてグローバルなコミュニティを求めているウェブ日記作者の存在もうかがわれる。

 このことからも日記コミュニティはローカルなものからグローバルなものへの発展が考えられるところである。

 

 以上のように、本研究を通じて、今後のウェブ日記はコミュニケーション機能内在方のグローバルコミュニティ志向のものへと変遷していくと考えるところである。

 

本研究では、コミュニケーション要素の存在の観察という点にとどまった。ここからはウエブ日記作者がコミュニケーションを希求していることは浮き彫りになれど、そのコミュニケーションがウェブ日記作者の思惑通り実効的に機能しているかどうかはわかってこないところであった。しかし、筆者がその観察過程においてウェブ日記併設の掲示板やウェブログのコメントログなどを見るに、過去ログが「ない」または「少ない」、ウェブ日記の作者がコミュニケーションを求めているのにもかかわらずコミュニケーションが成り立っていないウェブ日記サイトもかなり見受けられたことも事実である。

今後のウェブ日記研究において掲示板等の過去ログを分析してウェブ日記コミュニティの実効的なコミュニケーションの成り立ち具合を分析した研究が待たれるところである。





4 引用・参考文献、サイト

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(1) 村田佳世子 2003 「web日記コミュニケーションのもたらす心理的効用に関する研究」

(2) 川浦康至編集 『現代のエスプリ 391 日記コミュニケーション 自己を綴る、他者に語る』 至文堂

(3) 山下清美 2002 「ウェブ日記を読んでみよう、書いてみよう」 専修ネットワーク&インフォメーションNo.1,2002

(4) テキスト庵(http://www.spacehorn.com/text/

(5) 日記才人(http://www.nikki-site.com/

(6) MEMORIZE(http://www.memorize.ne.jp/

(7) enpitu(http://www.enpitu.ne.jp/

(8) さるさる日記(http://www.diary.ne.jp/

(9) BLOGアンテナ WY版(http://a.hatena.ne.jp/yatai/

(10) tDiary.Net(http://www.tdiary.net/

(11) はてなダイアリーアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/hatenadiary/

(12) ReadMe! JAPAN(http://readmej.com/

(13) 楽天広場(http://plaza.rakuten.co.jp/


5 謝辞

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 本研究を進めるに当たって、懇切丁寧なご指導及び必要な援助を与えて頂いた、専修大学の山下清美先生に心より感謝いたします。